犬、猫の腎不全(慢性腎臓病)初期症状が大切に!末期のステージに進む前の対策を

ペットの病気

まるおです。

良く耳にする腎不全についてのお話です!

その前に、腎臓って何しているの?

腎臓の機能

pick up
  • 尿の生成
    • 体の中の老廃物を排泄
    • 水の再吸収(大切な水分をなるべく体に残す)
  • ホルモンの分泌
    • レニン(血圧調節に関わるホルモン)
    • エリスロポエチン(新たな赤血球を作るために必要なホルモン)

つまり腎不全では、これらの機能が低下してしまうため、

体内に老廃物が溜まりやすく、必要な水分が出て行ってしまいます。

また、ホルモンに関しては、血圧調節が上手くいかなくなり、高血圧が進むことで腎臓へのダメージに加えて全身の臓器にも悪影響を及ぼすことにも繋がります。

赤血球の寿命は100日程度ですので、赤血球が作られないとゆっくり貧血傾向に進んでいきます。

ここまでで腎不全とは、『腎臓の本来の機能が低下している状態のこと』という理解はできたと思います!

もう一息

しかし『急性』と『慢性』の2つの病態があることに注意を!

急性腎不全

何らかの原因により急激に体調に異変が起きます。

その中でも多い原因の1つに、結石症があります。

尿路(腎臓から膀胱を経て尿道に至るまでの道)のどこかに結石などが詰まるため、排尿ができなくなります。

そうなると老廃物の排泄ができなくなるので、体の中で毒素が急激に溜まり短時間のうちに亡くなったり、腎臓に障害が残り若くして慢性腎不全に移行してしまうこともある病気です。

しかし、急性の場合は早期に原因の除去ができれば完治できることが期待できることできるので、すぐに病院で診てもらうことが重要です!

慢性腎不全

原因は、加齢による変化であったり、遺伝的背景であったりしますが、腎臓の細胞が障害されることで生じますが、多くは無症状のまま進んでいきます。

これは腎臓の特徴として、本来の機能が残り25%くらいに低下するまで症状が出ることはあまりないからです。

急性腎不全と大きく異なる点として、治療して腎機能を回復させることはできません、、。

治すというより付き合っていくという認識が必要になります。

症状

  • 急性:尿が出てない、突然ぐったり、嘔吐、など
  • 慢性:飲水量や尿量が増えた(初期)、口臭がきつくなった、食欲低下、嘔吐が増えた、など

※慢性腎不全も進行すれば、ぐったりする、激しい嘔吐、尿が出てないなど、急性の症状と似ているものも出てくるので注意して下さいね!

上記のような症状があったら、まず病院に行って検査を受けましょう!

検査

血液検査で腎臓に関与する値が上昇していないかチェックしてもらいましょう。

その上で、結石ができていない?などのチェックが必要であればレントゲン検査や超音波検査も必要になるので獣医さんと相談しましょう。

治療

急性腎不全の場合は、原因の除去で解決する可能性が十分にあるので、獣医さんと相談して決めましょう。

慢性腎不全では、一度壊れた腎機能は回復が見込めません。

そのため、『元通りに治す』というより、進行スピードを緩やかにし、本人が快適に過ごせるように『付き合っていく』というイメージを持ってもらうことが重要だと思います。

老廃物である尿素窒素やリンなどが溜まりやすい状態なので、これらをなるべく体に溜めないように配慮していくことが重要です。

慢性腎不全でできること

1、食事管理

リンの摂取量を制限されている慢性腎不全用のフードに変更する

2、サプリメント

代表的なものにリン吸着剤があります。

食事をしていれば少なからずリンを摂取するので、なるべく体内に吸収させずに便と一緒にそとに排泄させようという目的で使用します。

このほかにも、腎臓の細胞が障害されることを少しでも保護していくという薬もありますが、

フードやサプリも含めて総合的に獣医さんと相談することが良いと思います。

まとめ

慢性腎不全では、初期症状はほとんど無いと言っても良いので、最大の予防は健康診断で早期発見することです!

早期発見できたら、我が子が安定した生活を送れるように食事やサプリなどを継続することが大切ですね!

また、犬も猫もどちらにも存在する病気ですが、やはり猫で多い病気の代表格になるので猫を飼われている方は特に注意してみてもらった方が良いと思います。

では!

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