【犬の散歩中の疑問】この草食べて良いの?獣医師が解説します。

ペットの病気

こんにちは、まるおです。

犬の散歩をしていて、道に生えている草に顔を突っ込んでクチャクチャ

なんていうことありませんか?

自分のワンコもよくやってます。

昔から、これって何してんのかなー?

とか、食べてるけど大丈夫なのか?

そんな疑問に回答していきます!

そもそも、、

草を食べることは止めた方が良い?

正常な行為として、草を食べることがあります。

諸説あって、

point
  • 胃腸がムカムカするなどの時に草を食べて胃を刺激することで吐き戻す
  • 単純に草が好きな子も、、

など

基本的に、吐いてすっきりしてその後何度も嘔吐が続く、などが無ければ深刻に考えなくても良いと思います。

ただし、、食べている草の種類には注意しましょうね!

避けた方が良い草

アサガオ

自分の家の近くに小学校があるので、よくお散歩コースで目にします。

実は、アサガオの実に毒性があると言われています。

ファルビチンやコンボルブリンという成分が、下痢など消化器症状や神経症状などを引き起こすことがあります。

アジサイ

下痢などの消化器症状や神経症状などが報告されてます。

トリカブト

日本三大有毒植物の一つ(他、ドクゼリ、ドクウツギ)

アコニチン、メサコニチンという成分が毒性を持ちます。

消化器、神経症状、などに加えて呼吸器にも影響があります!

ちなみにドクゼリは、近畿地方に多いようですが、実が熟すとブルーベリーに似るようなので、注意したいですね!

アロエ

ヨーグルトに入っていたり、人はよく食べますが、犬ではサポニンという成分が原因で、下痢など起こすことがあります。

ユリ

ユリ科の植物の葉や花には注意が必要です。

消化器症状や神経症状だけでなく、肝臓、腎臓に対しても毒性を与えることがあります。

特に、犬より猫で毒性が強いと言われていますので、要注意しましょう!

スイセン

お散歩コースの公園などにあることがあります。

茎や球根にリコリン、タゼチンという成分が多く含まれており、消化器症状に加えて心臓にも毒性があると言われています。

特に猫で心不全の報告もあります。

ちなみに、ヒガンバナも同様の毒性があると言われてるので注意しましょう!

ツツジ

公園などでよく見かけますが、意外にも毒性があるので注意です!

グラヤノトキシンという成分が、痙攣を起こしたり、筋力低下や徐脈などあるようです。

実際には、そういう患者は見たことないですが、食べさせない方が良いと思います。

チューリップ

花、球根、茎全てに毒性がありますが、特に球根での報告が多いです。

嘔吐、下痢などの消化器症状と、ヨダレが大量に出てくるなどの報告があります。

ワラビ

食べる機会が比較的多いと思いますが、生のままの時に毒性があるようです。

プタキロサイドという成分により、不整脈や貧血などの報告があります。

その他にも、毒性を発揮するものが無数にありますので、心配な時は調べてみたり、動物病院で相談しましょう!

除草剤などの存在にも注意!

問題ない雑草を食べた時にも注意が必要です!

それは、除草剤がかかっている場合!

一概には言えませんが、食欲不振、下痢、嘔吐などの消化器症状や痙攣などを起こすことがあります。

除草剤が巻かれていたことが判明したら、獣医師に相談しましょう。

食べてしまった時の対応

まず、本当に食べてるか、どの程度の量を食べたか、確認しましょう!

実際に動物病院に務めている獣医師側の意見として、この情報が明確であればとても助かります!

吐かせる

消化される前に、吐かせた方が良いですが、吐かせるにしても食道を傷めたり、誤嚥の可能性だったり副作用も可能性がゼロではないので、獣医師と相談しましょう!

ただし、自宅でオキシドールや食塩などを飲ませて吐かせるなど、昔は行っていたことも多いようですが、食塩など濃度によっては中毒を起こしたり、余計に体調不良起こす可能性があります

症状が出ていれば尚更ですが、症状が出ていなくても食べてしまったら動物病院に行き、獣医師と相談しましょう!

まとめ

今回は、お散歩中に目にする有毒な植物に関して紹介しました。

しかし、この他にもタバコの吸い殻やガム(キシリトールに要注意!)など、道端に落ちている物を食べてしまったりしますので、飼い主がしっかり目を見張ってあげることが大切になります。

健康のために行っている散歩で体調崩してしまうのは、とても残念なことですので、散歩はあくまで犬のため!と思って、目を離さずに散歩することが大事だと思います!

では!

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